朝起きてスッキリ目覚めるはずが起き上がった瞬間に腰をグキッッ!!当院に来られる患者さんの悩みで特に多いのが『朝起きた時に腰が痛い。』腰痛の中で最も痛みを感じやすいのが朝です。
一日のスタートから腰痛に悩まされるのは気持ち的にもブルーになりますよね。。
今回朝になると腰が痛くなる原因とその対策についてお伝えします。
朝起きると腰が痛む3つの原因
その①朝はイチバン血流が悪くなりやすく筋肉が硬くなる時間帯
夜の就寝時からだいたい6~7時間は人間は睡眠を取りますが、寝てる間、つまりじっとしている間は血流が悪くなりやすく筋肉が最も硬くなってしまう時間帯。特に元々腰痛持ちの人は筋肉が硬いため朝から痛みを感じやすいです。寝がえりをうつ時に足がつってしまうなどの経験がある方もいると思いますが、その原因も筋肉が固まり縮こまった状態で動くことによって足の筋肉が異常収縮をおこしてしまうために吊ってしまうのが原因。朝は特に頭【脳】とカラダのバランスがうまくとれずに急な痛みなどを引き起こしやすい時間帯なので要注意!!
その②長時間のデスクワークなど座り姿勢が多い
2つ目は長時間のデスクワークなどが多い方。『座る』という姿勢は背中が丸まって股関節を曲げた状態の姿勢。立ってる時と比べてお腹と太ももの筋肉が縮こまります。
お腹と太ももの筋肉が縮こまったまま座り姿勢が続くと筋肉はどんどん硬くなっていきます。そしてその筋肉が縮こまるといざ立ち上がるときに『イタタタッ!』とすぐに腰が伸びずにしばらくフリーズ。これも筋肉自体が固まっている証拠。逆に寝る姿勢というのは、座り姿勢とは違ってカラダをまっすぐ伸ばすだけですが、長時間の座り姿勢で縮こまった筋肉には実は負担のかかる姿勢。腰に負担のかかったまま一晩過ごすことになるので、朝起きたら腰が痛いのは当然ですよね。
その③食生活【食事の時間】により内臓に負担がかかる
腰痛と内臓の状態というのはすごく関係が深く、カラダには『内臓神経反射』という反射作用があり、夜遅くからの食事や暴飲暴食などで内臓に負担がかかることによって腰や背中の筋肉が緊張して硬くなってしまいます。食生活を改善しないで内臓に負担をかけ続けると、寝てる間も内臓が休むことができずに腰に負担がかかってしまいます。
朝の腰痛を防ぐ対策法
①寝る前のストレッチなどで血液の循環を良くする
朝の腰の痛みを予防するためには、夜寝る前にどれだけ血流を良くしてあげるかが大事。お風呂にしっかり浸かってカラダを温めてあげることも大事ですしストレッチなどでカラダを柔らかい状態にして寝ると、朝の腰の痛みは比較的に軽減されます。
【ストレッチ法】
①太もも前のストレッチ
座った状態で膝を曲げて上体を後ろに少しずつ倒していきます。
15秒~30秒を1セットとして2~3セットを目安に。
仰向けの状態で膝を立てて片側にゆっくり倒していく。この時首は膝と反対側へ傾ける。
10秒~15秒を1セットとして交互に。
うつ伏せの状態から手をついて肘を伸ばして腰を反らせていく。
【注意】反る動作は負担がかかるので無理はしないでください。
②内臓疲労を避ける
慢性的な腰痛に対しては特に内臓疲労【肝臓や腎臓】が影響するためこの内臓疲労を防ぐためにも、就寝2~3時間前には飲食を終えるようにしましょう。食事をとって3時間ほど消化には時間がかかるといわれています。自分のカラダの中からしっかり休めてあげるためにも、夜食べるより早く寝てまた朝からしっかりご飯を食べる習慣をまずはつけていきましょう。
就寝中の午前4時~6時にかけては人間の体温が最も下がりやすくそれに伴い血液循環も悪くなります。カラダの冷えが特に出やすいこの時期なので普段の生活習慣から少しでもこれらのことを参考に実践していただければと思います。