変形性股関節症について
・歩いているとお尻に痛みが出る
・靴下を履く時など、脚をあげると痛い
・寝返りの際に股関節に痛みが出る
・座っていて立ち上がる時に股関節に痛みが走る
などの症状で病院に行くと、撮影したレントゲンを見ながら
『これは股関節に変形があるので変形性股関節症です』
『変形が痛みの原因なので、改善するには手術しかありません…』
など言われた方も多いと思います。
実際に正常な股関節の状態と比較すると、変形した部分がある関節の方が痛みが出そうな気がするし、もう歳だし…と納得してしまいますよね。
関節の変形は痛みの原因にならない
『関節の変形は痛みの原因にはなりません』
年齢を重ねるとともに股関節だけでなく膝関節や足関節などが変形するのは当たり前であり、どんな方にでも変形はあります。
仮に変形が痛みの原因であれば、60歳以上の方全員に股関節の痛みがあるはずです。
ですが、60歳以上でも元気に痛みなく歩いたり運動している方は周りにたくさんおられると思いますが、そんな方もレントゲンを撮ってみると間違いなく変形はあるはずです。
痛みが出てしまった方がレントゲンを撮ると、間違い探しのように悪いところを見つけようとして変形が原因だ!という流れになってしまうだけだと考えています。
実際、100%の方がそうだとは言い切れず、本当に変形が原因で痛みが出ている方もごく少数ですがおられますが、ほとんどの場合は関節の変形が痛みの原因ではありません。
では、この股関節の痛みの原因は一体なんなのか?
股関節の痛みの原因は〇〇にあった!!
股関節の痛みは変形した関節ではなくその周囲の筋肉に原因があります!
毎日お仕事や家事など、体に負荷をかけながら生活をしていますが、関節にも負荷が加わりますが、筋肉にも負荷が加わります。
筋肉は状態が良いとゴムのように伸び縮みすることが出来ますが、疲労などで老廃物が溜まると縮んだままの状態で固定されてしまいます。
筋肉が硬くなると、
・動く範囲が狭くなる
・血流が悪くなる
・痛みが出やすい
・神経を圧迫してしまうと、脚にかけての痛みやしびれが発症する
などの悪影響が出てしまいます。
関節の変形を改善させるためには手術しかありませんが、その周囲の筋肉を改善させるのに手術は必要ありません。
股関節の痛みを訴える方の多くは、朝起きた時や長時間座っていて立ち上がる際などの動き始めが痛い、と言われます。
筋肉の特性として、同じ姿勢が続くと硬くなり、動くとほぐれるというものがあります。
上記のような症状でお困りの方は、特に筋肉が原因であるということが言えます。
手術は最終手段
これまでのご説明で関節の変形に痛みの原因がないとお伝えしてきましたが、中には最終的に手術をする方もおられると思います。
手術をすることは悪いことではありませんが、まずは筋肉へのアプローチを行ってみて、それでも改善しない場合に手術という選択をするのが良いと考えています。
股関節の痛みで整形外科しか行かれていない方は、一度整体などで相談されてみることをお勧めいたします。